オンキヨー × ランブリング・レコーズ
「どのブランドにも必要な“音楽”で店舗をブランディング」

ブランディングを重視するアパレルブランドにとって、店頭におけるBGM選定は重要な役割を占める。そこに目をつけ、感度の高いBGM選定や音楽にまつわるイベントの企画などを行うのが、以前も紹介したランブリング・レコーズだ。

これまでFASHION’S NIGHT OUTやアパレルの新規ブランド立ち上げにあわせた音楽企画を数多く担当しており、最近ではルー・ドワイヨン(Lou Doilion)の来日に合わせてベイクルーズの「IENA(イエナ)」とコラボ。“イエナ・レコード”なる企画を立ち上げ、インストアライブに加えてコラボグッズを製作・販売した。

(左)株式会社ランブリング・レコーズA&R Director 福室 和彦 氏 (右)オンキヨー株式会社マーケティング本部 マーケティング部 マネージャー家倉 宏太郎 氏

このコラボではオーディオ機器の製造販売を行うオンキヨーと組んだカスタムイヤホンも製作しており、音楽業界が組んで包括的にアパレル企業のブランディングを支えた企画として注目を集めた。

メガネスーパー × ファインドスター
「販売員が顧客に合わせて作り変える“パーソナルDM”」

新規顧客をリピーターとしていかに獲得できるかは、小売企業にとって永遠の課題だ。大手アイウエアチェーンのメガネスーパーは“パーソナルDM”という手法でこの課題に挑戦している。タッグを組んだのはファインドスターというマーケティング支援の企業で、CRMに基づいたプリントメディアのダイレクトマーケティング施策などを行っている。

株式会社ファインドスター デジタルDM事業部事業部長 井爪 敦 氏

具体的にはデータ分析から顧客に合わせたDMを作るのだが、販売員が接客していると分析からはわからない顧客ニーズが見えてくる。そこで、店頭からもDMの内容を書き換えられるようにPOSシステムを変更。販売員が生の声を反映したニーズに沿ったDM制作が可能になった。

株式会社メガネスーパー マーケティンググループ シニアマネジャー宮森 修仁 氏

背景についてメガネスーパーの宮森修仁マーケティンググループ シニアマネジャーは、「これまでの購買データから、新規顧客は1カ月以内に2本目を買う確率が最も高いということがわかった。このタイミングに合わせて効率的なDMを打ちたいと考えた。店舗スタッフをマーケティング施策に巻き込むことで、販売員のモチベーション向上にもつながるはずだ」と説明する。

ライトオン × ヤプリ
「“店頭アプリ”の導入が企業のデジタルシフトを後押しする」

今でこそポイントカードのデジタル化と聞けば当たり前というイメージだが、アパレル企業にとって長く続いた店頭の“紙カード”からのシフトはそう簡単ではなかった。早くから店頭のデジタル化、アプリ導入を推進してきたのがご存知ヤプリだ。

株式会社ヤプリ エバンジェリスト 金子 洋平 氏

そんなヤプリと4年以上タッグを組むアパレル大手のライトオンは店頭ポイントカードのデジタル化のためにアプリを導入。その後さまざまな機能を加え、今ではアプリ経由のEC売り上げが20%を占めるまでになった。ライトオンの金谷洋人・経営企画本部eコマース部eコマースチームリーダーは、「アプリ導入を機に店頭のデジタル化、会社全体がモバイルシフトが進んだ。今度はパーソナル化を念頭にさらなる取り組みにつなげたい」と話す。

株式会社ライトオン 経営企画本部 Eコマース部 Eコマースチーム リーダー 金谷 洋人氏

ナノ・ユニバース × シタテル
「“生産一体型eコマース”で受注型のヘルシーなモノ作りを」

大量生産・大量廃棄というアパレル業界の悪しき習慣に警鐘を鳴らすように、消化率100%の受注生産が注目を集めている。ナノ・ユニバースは今年、シタテルが提唱する“生産一体型eコマース”のSPECを活用したオフィスウエアの受注生産を実施した。

シタテル株式会社事業開発部 SPEC事業マネージャー片野琢磨 氏

「大量生産による消耗戦には誰もが疲れている。受注生産によって、少しでも新しい答えを見つけられるんじゃないかと思った。顧客へのヒアリングからオフィスでリラックスできる洋服が欲しいという意見があり、今回の企画に至った」とナノ・ユニバースの越智将平・経営企画本部WEB戦略部部長。

ナノ・ユニバース 経営企画本部WEB戦略部部長 越智将平氏

今回の成果については、「ECチームは数字を見ることが多く、マーケティングに寄ってしまいがちだが、洋服の本質を忘れないようにしてほしいという願いから、今回は企画から全てをECチームだけで行った。これが社内的には非常に好評だった。今後は販売員ベースのモノ作りや、専門学生と組んでだデザインなど、実験的な取り組みにも定期的に挑戦したい」と語った。

 

セッションの後には、ランブリング・レコーズプロデュースのDJ音楽とドリンクを楽しみながら、ファッション企業のマーケターやブランド責任者、WeWorkメンバーなどがクロスし、新しい出会いが多く生まれる時間となった。

ファッションカルチャーの街の真ん中にできたWeWork icebergという象徴的な場所から、ファッション業界を次世代に向けて更新していくうねりが生まれそうだ。

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