コンセプトは「手しごと」と「緑」のみえる街

八重洲エリアと蔵前などの東東京の間に位置する「日本橋浜町」。江戸の風情と下町情緒が垣間見える街だ。近年行われる街づくりのコンセプトは、“「手しごと」と「緑」のみえる街 ”。その街づくりを体現する場として、ホテル・店舗・レジデンスからなる複合施設「HAMACHO HOTEL&APARTMENTS」が2019年2月に誕生した。そのホテル部分が「HAMACHO HOTEL」となる。


内装は木を使用した、手触り感のある雰囲気だ。また、日本のクラフトマンシップあふれるオリジナルスーベニアや、日本の職人と国内外のデザイナーのコラボレーションで日本のものづくりを世界に発信する客室「TOKYO CRAFT ROOM」など、「手しごと」のコンセプトを体現するコンテンツをつくった。1階には、「手しごと」と「日本らしさ」をコンセプトにしたチョコレートショップ「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO」も併設している。

部屋のテラスやロビーには様々な植物が散りばめられ、外から見てもビル全体が緑で溢れている。まさに、上記の“「手しごと」と「緑」のみえる街 ”を体現した。ビジネスでも観光でも使えるよう、客室タイプも工夫した。実際に、出張のビジネスマンから、海外観光客、アクティブシニアまで、幅広い客層を捉えている。

誰にとっても親しみやすい雰囲気を

家具や内装はハイエンドでありながら、全体が親しみやすいリラックスした空間だ。その目的は、国内外からの観光客、地元民、近隣で働く人、レジデンスの住民など、様々な人が行き交うコミュニティ創出を目指しているから。支配人の前田さんは、

「近隣の方にもふらっと入ってもらうため、親しみやすい雰囲気を意識しました。受付も格式張ったホテルっぽい感じにはしたくなかったんです。スタッフそれぞれの個性を活かしながら、カジュアルな雰囲気のある服装にしたいと考えました」と話す。

そこでシタテルと共に作ったのが、デニム素材の生地を使ったジャケットコート。中に着るものや履くものは私服で、ある程度自由度の幅を持たせた。ホテルの顔としての統一感は持たせながらも、働くメンバーの好みも反映できるバランスを考えた。

デニム調のカジュアルな雰囲気に、木目調のボタンを合わせることで、「手しごと」のコンセプトにマッチするデザインに。ジャケットというフォーマルなアイテムながらも、クラフト感やカジュアルさを兼ね備える、バランスの良いオリジナルユニフォームが完成した。

ひとりひとりが主体性を持つホテルスタッフ

「今回は、特に女性スタッフの意見を聞いて、デザインや機能性にもこだわりました。デニムの色合いや素材感を比べてみたり、ポケットを外側につけたり、袖口も腕まくりしやすくしたりしました。両サイドに内ポケットをつけてもらい、収納性も抜群です」(前田支配人)


UDSでは、社員やアルバイトなどの雇用形態にかかわらず、スタッフには全員能動的に働くマインドを共有している。契約上はアルバイトでも、積極的に様々なことにチャレンジできるような仕組みを整えている。

「主体的な方が楽しく仕事できる環境だと思います。アルバイトとか社員っていうくくりは、あまり意識していません。やりたい仕事があれば任せるし、自分からイベントなど企画を提案してもらって、実行まで任せることもある。接客においても、マニュアルを作り込みすぎず、スタッフそれぞれの人となりで考えて接してもらうようにしています」(前田支配人)

街の人に、旅人に、住人に、愛される場の「顔」となるスタッフ。今日もデニムジャケットを着て、笑顔で様々な人を繋いでいく。