店は舞台。

一風堂がずっと大切にしている「店は舞台」、「スタッフは役者」などの言葉を、今の時代に添いながらも、これまでに見たことのないユニフォームへといかに昇華させるか。これを着て働く人と、それを見る人をいかにワクワクさせるか。この難しい課題の共有から、今回のリニューアルプロジェクトがスタートした。

スタッフに寄り添った動きやすい構造

ANREALAGEのデザイナー森永氏がまず着手したのが、温度や湿度、インテリアなどの店内環境や、各業務における身体の動きの観察だった。その結果と店舗スタッフから集めた細かなニーズを反映し、着やすくて動きやすい構造が実現。生地表面に施した特殊なプログラムのプリントにより、近づくと「風」の模様が、遠ざかると一風堂の理念「KEEP CHANGING TO REMAIN UNCHANGED(変わらないために変わり続ける)」がユニフォームから浮かび上がる。

ひとりひとりが自分らしいスタイルで

アルバイトも社員も共通で着用するエプロンは、首から掛けることも、腰で巻くこともできる 2WAY仕様。また、社員とアルバイトリーダーは長袖シャツ、店長はマネージャージャケットと、役割による違いも体系化した。帽子はハット、キャスケット、ワークキャップ、ベースボールキャップの4種を用意して選択可能にしたことで、統一感はありながらも、スタッフが求める自分らしい着こなしを表現できる。

シャツ、ジャケットには、東レ株式会社がJAXA(宇宙航空研究開発機構)オープンラボ共同研究成果を応用して、東レ株式会社のナノモディ®技術により独自に企画開発した消臭機能加工織編物「ムッシュオン®」を採用。一秒でも速く熱々のラーメンを客席に届ることに邁進する一風堂スタッフのために、生地の軽さにも、動きやすさにも、デザイン性にも、機能性にもこだわり抜いた。

一杯のラーメン、一着の服。ものづくりにかける”熱量”

小気味よいリズムとともに丁寧につくり上げられる一杯のラーメン。その想いに少しでもシンクロするために、ユニフォームの生産も一風堂発祥の地である福岡の 縫製工場と、熊本の帽子工場を選定。通常は上質なファッションブランドのアイテムを生産している高い縫製技術を持つ工場で、ものづくりへのプライドを持つ職人が一つひとつ丁寧に縫い上げた。デザイナー、生地メーカー、縫製職人、着るスタッフ、全ての登場人物に共通しているのは”ものづくりへのひたむきな想い”。そこに、最新技術をかけ合わせ、着る人に寄り添ったワークウエアが出来上がった。