地球上に住んでいる限り、災害はいつどこで起こってもおかしくない。誰にも分からない。だからこそ、緊急時に最善を尽くせるように、様々なことを備えておく必要がある。2016年4月、地震の危険を予言されていなかった「熊本」を大きな地震が襲った。災害を経て、県庁として備えておくべきだと気づいたものの一つが、「防災服」だった。県中の様々な場所で、人々を励ます県庁職員のシンボルとしての「エマージェンシーウエア」だ。

きっかけは熊本地震

2016年4月14日、熊本県を大きな地震が襲った。避難サポート、救護、支援物資の配布、瓦礫撤去・・・長く続く余震の中、熊本県の職員は様々な市町村へ派遣され、県民の救援にあたった。しかし当時、防災服は一部の職員しか持っておらず、多くの職員は普通の作業服を着ていた。

住民の安心につながるシンボルマーク

緊急時には、避難所や被害現場などに様々な人が行き交う。普通の作業服では、住民からしてもぱっとみて何者なのかわからない。県の職員が来ているということがわかれば、人々の安心につながる。安心をもたらすシンボルマークとして、職員全員が同じ防災服を持つことに意味がある。

遠くから見ても誰もがすぐに分かるように、背中に大きく文字を入れた。背中や脇、ズボンポケット部分に使用した色は、熊本県旗の色である「海老茶色」。「紅63%・金赤33%・黒4%の混合率」という県からの指定があるほど、こだわりの色だ。海老茶色が映えるようなベースカラーを選び、シックな雰囲気のツートンカラーに仕上げた。

災害へと立ち向かう正義の服

緊急時の様々な環境を想定して。機能性にもこだわった。夏の炎天下での瓦礫撤去などの現場でも衛生面を保つため、ムレにくい薄手の生地を使用。その地域の住民のために災害へと立ち向かうために作られた、約2500着の正義の服。職員の防災意識と、現場でのシンボルとして活躍することだろう。