大人な遊び心をきかせたブティックホテル

今年、大阪、福岡、東京・麻布十番と立て続けにオープンしたホテルブランド「THE LIVELY」。コンセプトは、「世界中から⼈と情報と機会が集まるホテル」。仕様・デザインは、ブティックホテルのクオリティに位置づけながらも、静かに過ごすよりは、すぐに街に遊びに出られる拠点としての活発な雰囲気を纏っている。


ホテル内には、バーやビリヤードなどもあり、大人が遊べる空間となっている。内装のデザインやアートには、それぞれの地域のモチーフが取り入れられてていたり、バーでは地域限定のオリジナルカクテルメニューなどを取り揃える。インバウンドが中心で、観光や出張目的での利用が多いそうだ。

お客様との距離のバランスを考えたユニフォーム

受付などを担うスタッフのユニフォームは、デニム地のジャケットで、フォーマルとカジュアルのバランスを考えたデザインに。

「これまでのホテルはカジュアルなタイプだったため、スタッフユニフォームはTシャツやシャツのみでしたが、今回のホテルランクを考えたときにジャケットにしたいという声がありました。ただ、受付やアテンドのみならず、力仕事なども含めたいろんな業務を兼任するため、動きやすい素材にしたかったんです。また、堅苦しい雰囲気にしてお客さんとの距離ができすぎてしまうのも避けたかったので、デニム風に仕上げてもらいました」(株式会社グローバルエージェンツ ホテル事業部 水口恵里さん)

中に着るトップスやボトムスは、ある程度の規範を作った上で、自由にした。袖口には、「世界中から⼈と情報と機会が集まるホテル」というコンセプトから「交差点」のイメージに落とし込み、タータンチェックをアクセントに入れ込んだ。同じ柄でバンダナも制作し、胸ポケットや首元、髪に巻くなど、おしゃれを楽しめる仕掛けを作った。

チェック柄のモチーフは、アメニティやグッズなどの様々なところにも使われている。

「グローバル規模で、人や情報が交差するような場所にしていきたいという意味合いを込めて、チェックをモチーフにしました。バンダナは、それぞれ好きなようにコーディネートを楽しんでくれていますね」(水口さん)


また、清掃スタッフは胸ポケットにチェック柄をあしらった、ネイビーのTシャツを制作。清掃スタッフのイメージを覆すような、カジュアルスタイリッシュなイメージに仕上げた。こちらも、スタッフそれぞれが、デニムやニットキャップなど、好きなファッションと組み合わせて着こなしていた。

統一感よりも人の良さで評価してもらいたい

スタッフは、南米、アメリカ、オーストラリア、イギリス、中東など、世界中から集まった若者たちが中心。まさに、世界の交差点だ。ワーキングホリデーで来日している人や、日本人と結婚して日本に住んでいる人など、バックグランドは様々だ。日本に住みたいからちゃんと働きたいという意欲のある人が多い。

「上下関係のある接客ではなく、同じ目線でコミュニケーションをとるっていうのを大事にしたいと思っています。そういう意味で、すべて統一されたフォーマルなウエアよりは、スタッフに自然体でいてもらうのが理想だと考え、統一感はありながらも自由度の高いユニフォームにしました。実際、靴下と色を合わせたり、ボトムスでコーディネートしたりと、思った以上に着こなしてくれていて嬉しいです」(水口さん)

実際、受付スタッフも、清掃スタッフも、モチベーション高く楽しそうに働いている姿が印象的だった。

「お客さんと接していて思うのは、スタッフが正装かどうかを気にしている方はほとんどいないということ。それよりも、受付スタッフがフレンドリーだったとか、清掃スタッフがすれ違うたびに挨拶してくれたというところで、評価をしてもらいたいんです。外面的なところより、人の醸し出す雰囲気で、良かったなと思ってもらえたらいいですよね」(水口さん)